雑音が集中力を高める?! 「自宅に会話ができるワーキングスペースを」を実現した開発担当にインタビュー
オープンからわずか3週間で全144室が満室となったネイバーズ武蔵中原。
物件のテーマは「街」。
街での暮らしを自宅内でも再現できるよう、ひとつひとつの共用部に、街の中で人々が集まる場がイメージできるテーマを持たせています。ネイバーズ武蔵中原は、街の暮らしを自宅内でも過ごすことができる「小さな街」です。
そんなテーマ性を持ったネイバーズ武蔵中原の共用部のなかで、今回はLIBRARY(図書館)=ワーキングラウンジにスポットを当て、開発担当の伊藤に話を聞いてみました。
―たくさんの共用部が街(=ネイバーズ武蔵中原)を彩っているかと思いますが、今回は伊藤さんの思い入れが強いというLIBRARY(図書館)にスポットを当ててお話を聞きたいと思います。さっそくですが、映画館やレストランよりも思い入れが強いというLIBRARYの開発におけるこだわりを教えてください。
伊藤:まずは空間の明るさです。仕事をする空間は、明るいほうがポジティブでいられる気がして、外の光をたっぷり取り込めるようにしました。
LIBRARYのスペースは、もともと社員寮の郵便ポストのようなものがあったスペースをリノベーションしています。
その場所は、廊下との仕切りで壁を壊すわけにもいかなかったので、ガラス冊子にすることで中庭からの明かりを取り込めるようにしました。
※左図がリノベーション解体工事前のLIBRARY。右図がポストを解体し、中庭から光が取り込めるようになっている。
―なるほど。明るいせいか、図書館というよりは落ち着いたカフェのような印象です。音楽も流れていてお店みたいですね。
伊藤:いつでも音楽が掛かっているワーキングラウンジという点が、今回の開発における一番の思い入れポイントです。ちょっと長くなりますが、昔ばなしをしていいですか?(笑)
―ど、どうぞ。ぜひお願いします(笑)
伊藤:学生の頃、あまりテスト勉強しないタイプでしたが、テスト前は友人と駅ビルの最上階に無料開放されていた学習スペールのような場所に行っていました。そこはデパートの最上階にあるようなゲームセンターやフードコートがあって、音楽が聞こえたり、子供の声が聞こえたり。
そこで友人たちと6割だべって、4割勉強してみたいな過ごし方をしていました。
―なるほど、なんとなくイメージが湧きます。
伊藤:その場所が閉まっているときは、賑やかなハンバーガーショップに行ったりして、そこでも友人と話したり、勉強したりしていました。
そういう場所は、他校と知り合う場所になったりもしていて、彼女もそこでできました(笑)
―その情報いりますか?(笑)
伊藤:ソーシャルアパートメントのような人が集まる場を語る上でとても重要ですよ(笑)
そんな青春時代の思い出もあってか、働き始めてからも集中して作業するときは、音楽が流れていたり、会話の雑音があったり、周りと話しながらのほうが集中できるタイプでして。
一般的なワーキングスペースのように静かな空間よりは、雑音や音楽が気にならない程度に流れる空間のほうがクリエイティブになれるんじゃないかと思っています。
会話ができるくらいの空間のほうが、周囲とのコミュニケーションもしやすいですし、わたしが学生の頃利用していたスペースのようにほかの人と知り合う場になりえるんじゃないかと。
―なるほど、そんな背景をもとに、LIBRARYに繋がるわけですね。
伊藤:まさにそのとおりで。ソーシャルアパートメントのワーキングラウンジにも、音楽が薄く流れる中で、「会話ができるワーキングラウンジ」を実現したいと思っていました。
わたしが青春時代に過ごした街の賑やかな学習スペースやハンバーガーショップ、そんな街の風景をソーシャルアパートメントで実現できないかなと。
―伊藤さんが一番思い入れあるという理由が分かりました。
伊藤:交流を促進できるワーキングラウンジに何が必要かなと考えたとき、聞き流せる程度のBGMがあれば利用者感での会話も弾み、学生時代に心地よかった適度な雑音に変わるかなと。
会話をしながら作業する人もいれば、集中して作業する人もいる。それぞれが共存できる空間を創りたかったです。
※本棚の中にあるiPodでBGMの再生が可能。本棚で仕切られた空間ごとに音量調整が可能なボリュームコントローラーがある。最大音量が一定以上出ないように制御されているため、24時間音が流れていても、他共用部・居室にも影響がないようになっている。
―音楽、いわゆる雑音以外にもこだわりポイントはありますか?
伊藤:最近働き方改革というワードがありますが、働き方だけじゃなく、働く場所も多様な環境でいいのではと思っていまして。音楽以外にも、家具のレイアウトにだいぶこだわりました。
一方は従来のワーキングラウンジ同様、集中して作業できるデスクがあるもの。もう一方はリラックスして作業ができるよう、ソファタイプのスペースを用意しました。
(本当はゴロンできるようにしたかったのですが、居室以外土足の物件だったので、実現できず…涙)
―確かに気分によって作業スペースって変えたいですよね。
伊藤:リラックスできるからこそ、生まれる発想もあるかなと。そしてネイバーズ武蔵中原のワーキングラウンジは、なんといっても自宅ですし、いわゆる作業するデスクだけでなく、ゆったりできる席も必要だと思っています。
スペースごとに音楽の音量調節できるボリュームコントローラーも付けているので、空間ごとに音量調節ができるという点もこだわりのひとつ。
作業に集中したい人、雑音があったほうがいい人、あらゆるニーズに応えるための空間を目指しました。
※座席事に電源差込口が用意され、タブレット機器の充電をしながら、長時間集中して作業ができるデスクエリア
※深く腰掛けられるL字型のソファ。ゆったりリラックスできる空間になっている。
―なるほど。「会話ができるワーキングラウンジ」のこだわりがよく分かりました。次回は本棚に並んだ書籍についてのこだわりを教えてくれるとのことなので、公開を楽しみにしています。
後編:開発担当のこだわりが詰まったインスピレーションを刺激するライブラリー
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