SOCIAL APARTMENT
INTERVIEW

つながりが広げた、わたしの表現の可能性|ネイバーズ宮前平

2025-05-15

ソーシャルアパートメントでの出会い、変化、成長を語る入居者インタビュー「Neighbors Stories」企画。
今回はネイバーズ宮前平にお住まいのらむさんにお話を伺いました。入居歴はなんと7年半。音楽やダンスを通じて“表現すること”に向き合ってきた彼女が、ソーシャルアパートメントの生活を経て得たものとは?


―らむさん、まずは簡単に自己紹介からよろしくお願いします!

らむさん:ネイバーズ宮前平では「らむ」と呼ばれています!気づいたら入居して7年になっていました(笑)。お仕事はグラフィックデザイナーとバーレスクダンサーとして活動していましたが、最近は別の活動を始めようと、どちらにも一区切りつけました。

―入居のきっかけは何だったのでしょうか?

らむさん:実家のある埼玉から勤務先までの距離が遠くて引っ越しを考えていました。どうせ引っ越すなら、ダンスや歌の練習もできて、お昼は作業もできる場所を探していたらネイバーズ宮前平をみつけました。ここはもうわたしにぴったりな場所だ!と入居を決めました。なつかしい(笑)。

バーレスクダンサーとして活動していたらむさん

―クリエイティブな活動をしていますね!

らむさん:幼い頃から頭の中のアイディアを何かの形で表現をすることが大好きで した。今でもダンス、絵描き、書道、歌など表現することを仕事に繋げられるように活動をしています。物件内でもイベントの企画をたくさんしてきました。
バーレスクダンサーとしての活動は最近卒業したのですが、ダンスや歌を通したパフォーマンスで人に元気を与えるお仕事を7年間やっていました!お店ではショーを作る機会もあり、「何かを創り出すこと、それを表現すること」が自分にとって大事なのかもしれません。

コミュニティに馴染みたくてもどうしていいか分からなかった

―ソーシャルアパートメントの生活に慣れたと感じたのはいつ頃でしたか?

らむさん:生活自体には入居して3ヶ月程で慣れましたが、、実は2年くらいコミュニティに馴染めなかったんですよね。
仕事上、昼夜逆転の生活になってしまうので、夜に盛り上がり始めるラウンジを横目に羨ましく思い、仕事に向かっていました。早朝に帰宅するので、誰もいない時間帯にキッチンを使う生活を続けていて、時間が経つと余計にコミュニティに入りづらくなって。
気づいたら契約満了まで迫ってしまい…。「あと1ヶ月で何も変わらなければ退去しちゃおうかな」とまで思っていました(笑)。

―2年経って転機となったのはどんな出来事ですか?

らむさん:みんなのお兄さん的存在のAさんに誘われて、合宿イベントに参加したのがきっかけです。
物件内ではイベントがよく開かれてたんですが、なかなか勇気が出なかったり、仕事で参加できなかったりで、いつも見送ってました。
でもその時のイベントは1泊2日の遠出だったので、「みんなとゆっくりお話しして仲良くなれるチャンスかも」と思い切って参加しました。
20人くらいで温泉宿に宿泊し、1日中温泉に浸かって、夕飯のあとには宴会場で歌を歌ったり、ほろ酔いでいろんな話をしたり。その後は一気に当時の入居者さんたちと距離が縮まって、ラウンジにも出やすくなりました。

合宿イベントの様子

―初めてのイベント参加で1泊2日は思い切りましたね!

らむさん:今思えばそうですね(笑)。
振り返ると、「最初の期間はラウンジによく顔を出して、挨拶するのが大事ですよ!」と内覧を担当してくれたスタッフさんにアドバイスをもらっていたのですが、入居してからも何かと忙しくて出来ていませんでした。
それでもAさんや他の入居者さんたちはラウンジで会うたびに声はかけてくれていて。でもその時は気恥ずかしかったり、自分から心を開いていくことが難しかったのかもしれません。
あの合宿は「今だ!」って思えるタイミングだったんだと思います。
あの時誘ってくれたAさんには、本当に感謝してます。

人とのつながりが表現の可能性を広げてくれた

―コミュニティに馴染めてから何か変化や気づきはありましたか?

らむさん:一番は、表現の幅が広がったことですね。7年も住んでいると、出会いと別れがたくさんあって、多様な価値観や才能、興味に触れてきました。それが全部刺激になって、やりたいと思えることが増えたり、ダンスやデザインの仕事にも活きてきています。
入居者さんの特技を活かして自分の活動をサポートしてもらうこともありました。
きっと1人では完成しなかったものを、皆さんの力を借りて形にすることができました。

―具体的なエピソードはありますか?

らむさん:思い出深いのは、デジタル書道パフォーマンスを形にできたことですね。
バーレスクダンスのショーケースをつくる中で、特技の書道をずっと絡めたいと思っていて。ただ、アイディアに自信が持てなくて、入居者のみんなに相談したら「すごくいいじゃん!」と背中を押してくれて、作品を作ろうと決意しました。
LEDスクリーンに一筆ずつ文字が浮かび上がる映像を作って、それを大きな筆でなぞることで、デジタルとリアルが融合したパフォーマンスにしたかったんです。
筆で書いた文字をスキャンし、画像に変換した後にレイヤー分けするところまでは自力でできたんですが、アニメーションとして動きをつけるのは難しくて⋯。そこでモーショングラフィックの仕事をしている入居者さんにお願いしました!

書道パフォーマンスの様子。「一陽来復(いちようらいふく)」は、冬を超えて春が訪れること。辛いことには良いことが訪れるという意味。

らむさん:さらに「一文字書くごとに桜が舞う」エフェクトもお願いして、デジタルでないとできない演出になり、より華やかな映像になりました!
この作品は、まさにソーシャルアパートメントのつながりがあったから完成したと思っています。

―入居者さんの力を借りて大きなプロジェクトを創り上げたのですね。

らむさん:そうですね、私がラウンジであくせくしているのを皆さんが見守ってくれて、意見をもらったり、得意な人に助けてもらったりで今まで大きな作品を創り上げられましたね。
でもわたしだけでなく何かに取り組んで努力している入居者さんにたくさん出会ってきました。その度、私も刺激を受けて「1人じゃないし、がんばろう!」と思えるんです。

与えられた機会を今度は与える側に。そしてそのきっかけを別の人に受け継いでいく。

―イベントの企画もされると仰っていましたね。

らむさん:新しい入居者さんがたくさん入ってくるタイミングで歓迎会を開いたり、季節のイベントも開いたりしてましたが、今まで企画に携わった中での大人数のイベントは流しそうめん大会です。実際に竹を使って開催しました(笑)。ネイバーズ宮前平周辺には徒歩圏内にソーシャルアパートメント宮前平とネイバーズ鷺沼(さぎぬま)があるので、折角なら他物件との交流も兼ねて企画しました。たしか、40人くらい集まってくれました!

竹をどこから入手しようかと考えている時にラウンジから竹藪がみえて(笑)これは!と思い、そのご近所さんにご挨拶に行き、竹をいただいたんです。建築設計のお仕事をされている人が、竹の長さや角度を計算してくれてすごくきれいに設置してくれました。

流しそうめんイベントの様子。実際に竹をお隣さんから頂いたようです。

―きっと今までらむさんが企画したイベントに参加した人達も新しい繋がりができたでしょうね。

らむさん:そうだといいですね。コミュニティに馴染みたくても入るタイミングを伺っている人もいると思うんです。そんな人達が少しでも人との関わりが楽になったり、ラウンジに来やすくなってほしいと思いイベントを企画してきました。意外と入居者のみんなも自分から新しい入居者さんに声をかけるタイミングを伺ってたりもしますしね。
もちろん、イベントに参加するというのも人によってはハードルが高いと思うので、新しい人が入ってきたら出来る限り声をかけるようにしています。

―頂いたものをしっかり受け継いでいるのですね。

らむさん:思い返すと、入居当初のわたしはコミュニティのメンバーが大人に見えて緊張していたのかもしれません。でも何度も声をかけてくれるうちに少しづつ緊張しなくなっていったので、わたしも同じことをしたいと思っています。
ただ最近は、世代交代で新しい人達が率先して企画してくれています。困ったときはサポートしてあげる役として見守る側になりました。なんだか文化が受け継がれているようで嬉しいです。


―今後の活動の目標は決まっていますか?

らむさん:自己紹介の際も少しお伝えしたのですが、実は音楽活動を本格的にスタートさせようと思っています。バーレスクダンサーとしての活動を通じて、ダンスも好きだけど歌の仕事をメインで活動したいという目標が明確になり、今は作曲の学校にも通っています。これまではスタジオをメインで使っていましたが、これからは防音室で歌の練習をする時間が増えていくと思うので、変わらず共用部を最大限に活用しながら作品づくりをしていこうと思います!(笑)

―らむさん、今日はありがとうございました!最後にソーシャルアパートメントへ入居を考えている人へメッセージをお願いします。

らむさん:ソーシャルアパートメントはきっかけが詰まっている場所だと思います。何かを変えたいと思っている人にはおすすめですし、特に活動を広げたいと思っている人には是非飛び込んでほしいと思います。
コミュニティに馴染むタイミングは人によってそれぞれだと思いますが、これだけたくさん年齢も性別も、生きてきた環境も違う人達に
仕事場以外で出会えることってそうそうないと思うので、
思い切って心を開くと、自分では想像できない成長やチャンスが待っているかもしれません。

それと、もし面白い活動をされている人がいたら是非一緒に作品づくりをしましょう!

【 X 】
@lambtter
【Instagram】
@lambtagram

(取材・執筆:Hayashi/撮影:Uchida)