SOCIAL APARTMENT
INTERVIEW

ネイバーズ鷺沼OBOGインタビュー|しげとさん編「集まった人の魅力をつなぐという役割」

2025-12-11
ネイバーズ鷺沼OBOGインタビュー|しげとさん編「集まった人の魅力をつなぐという役割」

ソーシャルアパートメントでの出会い、変化、成長を語る入居者インタビュー「Neighbors Stories」シリーズ。今回はネイバーズ鷺沼に約2年間住んでいた、やっちゃんさん、しげとさんのお二人にインタビューをしました。(▶やっちゃん編はこちら

オープニングメンバーとして濃密な時間を過ごしたお二人は、インタビュー当日、図らずも似たような柄の服装で来てしまうほどの仲良し。そんな先輩お二人に、入居中のことを振り返ってもらいました。

今だから語れるお二人の経験談を2本立てでお送りします。今回はしげとさん編。入居前、人見知りだったしげとさんが、率先して取り組んでいたこととは...?


しげとさん編

ーやっちゃんさん、しげとさん、今日はお時間ありがとうございます!まずは簡単に自己紹介からお願いします。

やっちゃん:
ネイバーズ鷺沼に2年住んでいました、やっちゃんです。今は訪問看護師のお仕事をしています。出身は鹿児島で、趣味はバレーボールと温泉やサウナに行くことです。実は今日もインタビューの前に、宮前平にある湯けむりの庄に行ってきました!

しげと:
神戸市出身のしげとです。僕も同じく、ネイバーズ鷺沼には2年ほど住んでいました。仕事はIT企業に勤めています。趣味は、スノボやキャンプなどのアウトドアアクティビティ、バイクに乗ることやドラム演奏も好きです。あとはパーティーや大型旅行の企画も不定期にやっています。

ーお互いの性格を一言で表すとしたら?

やっちゃん:
しげとは、「パッションのある企画人」かな。ネイバーズ鷺沼に住んでいた頃は、少人数から大人数のイベントや旅行を率先して企画してくれたよね。催し物のリーダーとして皆を引っ張ってくれていたな。

しげとさん編2

しげと:
やっちゃんを一言で表すと「陽気な人」かな?明るくて、ユーモアで皆をいつも笑わせてくれるよね。

しげとさん編5

ーしげとさんは何がきっかけでソーシャルアパートメントに入居されたのでしょうか?

しげと:
僕はコロナ禍で、人と関わりたい気持ちが爆発したからです。

新しくソーシャルアパートメントがオープンすると知って、完成する前の内覧会に参加しました。参加する前から入居を決めていましたね。

元々、人見知りな性格なんですが、「ちゃんと友だちできるかな」なんていう不安も忘れるくらい新しく始まる生活が楽しみで仕方なかったです。

やっちゃん:
確かにオープニング当初は、久しぶりに多くの人と関われるのが嬉しくて、みんな目がキラキラしてたね(笑)。

しげとさん編4

ーオープニングメンバーとして入居されていたとのことですが、コミュニティに馴染むために心がけていたことはありましたか?

しげとさん:
頻繁にラウンジに顔を出して、自分と同じ人見知りそうな人に自分から声をかけて友達を増やしていきました(笑)。

人見知りあるあるかもしれませんが、話さずとも人見知りの人が分かるんですよね(笑)。初めて仲良くなった友人も僕と似たような性格の人でした。

地道に声をかけていたり、普段からラウンジにいると、友人が増えていて「あれ、自分は人見知りじゃないかもしれないな」と思うこともありました(笑)。

それくらいオープニングはコミュニケーションが特にスムーズでしたね。

しげとさん編5

ーラウンジにいる時間と自分の部屋にいる時間のバランスはどうでしたか?

しげと:
恐らく、退去するまでラウンジにいる時間が、自分の部屋にいる時間よりも長かったと思います。寝る時以外は基本ラウンジに居たと言っていいかもしれません。

フルリモートなので、終日自宅にいることが多く、仕事をするときにもラウンジで時間を過ごすようにしていました。

ラウンジは、料理をしている人、団らんをしている人、ゲームをしたりテレビをみている人。生活の拠点になる場所なので、人と関わりたい気持ちが大きくなっていた当時の自分には最適な場所がラウンジだったんだと思うんです。

やっちゃん:
確かに帰るといつもしげとがいて、仕事帰りの私や皆のために餃子を焼いてくれていたね(笑)懐かしいな。

気づけば「コミュニティの仕掛け人」に

しげとさん編6

ーイベントを企画するようになったきっかけは、どんなところにあったのでしょうか?

しげと:
オープンして少し経つと、なんとなく小さなグループができ始めていた頃でした。それ自体が悪いわけではないのですが、コミュニティをもっと活発にしたいと思ったんです。せっかく個性も価値観も違う人たちが揃っているのに、そのまま関係が固定されていくのはもったいないなと感じて。

もちろん、気の合う人との関係だけで満足している人もいたと思います。でも、実際はきっかけさえあれば「話してみたいな」と思っている相手が、誰にでもいたんじゃないかなと。僕自身もそうだったんです。

しげとさん編7

やっちゃん:
ご飯会や、誕生日パーティー、周年イベントと色々企画してくれたね。

しげとは企画を動かすのが本当に上手だったよね。私を含めて、みんなアイデアは出すけれど、実際に場をまとめたり、動かしたりするところはしげとに頼りきりだった(笑)。

しげと:
その経験から新しい趣味・特技がイベント企画になったんだよね(笑)。

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▲右:クリスマスパーティー/左:ネイバーズ鷺沼周年イベントのために結成したバンド

ーその中で、一番印象に残っているイベントはありますか?

しげと:
最初に企画した「学校へ行こう」イベントは特に思い出深いですね。十数人で廃校に一泊して、給食を食べたり、体育館でスポーツをしたり。長縄が一番盛り上がりましたね。みんな子どもの頃に戻ったみたいに全力で遊んでいました(笑)。

このイベントをきっかけに仲が深まる人たちもいて、嬉しかったなあ。

しげとさん編9

▲「学校へ行こう」イベント

ー「コミュニティがもっと活発になってほしい」と感じたのは、どうしてですか?

しげと:
そうですね…改めて言葉にすると、「ここに集まった人たちの魅力を最大限に活かしたい」からだと思います。

同じタイミングで、個性も価値観も全然違う人たちがここに集まっていること自体すごいことで、交わりが広がるほど、新しい発見が生まれるはずなんですよね。

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▲左:ネイバーズ鷺沼周年イベント/右:しげとさん誕生日会

それに、風通しの良いコミュニティでありたいという気持ちもありました。
生活スタイルが違う以上、多少なりとも共用部の使い方で気になることが出てくるんですよね。
でも、その時にフラットに言い合えたり、「ありがとう」と感謝を自然に伝えられる関係の方が、みんなにとって居心地がいいじゃないですか。

そういう空気は、普段からのコミュニケーションとか、「お互いを知っている」ことから生まれるものだと思ったんです。

しげとさん編11

やっちゃん:
言われてみれば、当時は「伝え方」をみんなが大事にしてたよね。
何か気になることがあっても、犯人探しみたいにはならずに、「自分もそうなんだけどさ」という前置きがあったり、ユーモアにして柔らかく伝える人が多かった。

あと、カップルがめちゃくちゃ誕生してたのも風通しの良いコミュニティの雰囲気が理由だったのかもしれないね。

しげと:
確かに多かった(笑)。

やっちゃん:
知る限りでは10組かな?もはやパートナーができないと退去できないのかもしれないと思ってた(笑)。

やりたいことは全部やり切って、次のライフステージへ

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ーネイバーズ鷺沼での生活はご自身にどんな影響を与えましたか?

しげと:
一生付き合っていくんだろうなと思える友人に出会えたことが一番ですね。同じ場所に住んで、普段顔を合わせているからこそ心の距離が近くなりやすいのかもしれません。

今でも忘れられないのは、悲しいことがあり隣の部屋の友人に弱音を吐いていたのですが、気づいたら号泣していて(笑)。大人になってもそこまで素直に感情を出せる友人に出会えたのは財産ですね。

やっちゃん:
そんなこともあったね(笑)。今でもネイバーズ鷺沼で出会った友人たちには定期的に会っていて、月に1回以上は会っているかもしれません。

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ーまさに入居前の願望を叶えられたのですね。

しげと:
今は結婚をして、新たな人生のライフステージに進んでいますが、毎晩のように語り明かしたあの日々があるから今があるのかなと思えます。今は自分自身と家族のために時間を存分に使っています。

やっちゃん:
そうだね。わたしも全力で楽しみすぎて、常に体力が限界だったな(笑)。もう全部やり切りましたね!

しげと:
ソーシャルアパートメントでの生活を謳歌しすぎて、 またオープン当初のあのころに戻ってみたいとふと思ったりもしますが、それでも「やり残したことはない!」といえますね。

入居前に、ネイバーズ鷺沼に住むと決断した自分に「良い決断をした!」と伝えたいです。
なんなら大学生の頃でもよかったかもしれません。

ー「やり残したことはない」といい切れる日々があるのは素敵なことですね。しげとさん、やっちゃんさん、素敵な体験談をありがとうございました!
しげとさん編14


【編集後記】
コミュニティには、「場を動かす人」がいます。
誰かに頼まれたわけではなく、ただ「この場所がもっと良くなったらいい」「ここにいる人たちに思い切り楽しんでほしい」という視点で動ける人。しげとさんがまさにそんな存在だったのだと感じました。

コミュニティは特定の誰か一人で成り立つものではありませんし、それぞれに役割や距離感があります。ただ、率先して何かを動かそうとする人がコミュニティには必要なのではないでしょうか。忘れがちなのは、そういった人物が実はコミュニティの潤滑油であり、要でもあるのかもしれません。

きっとしげとさんが企画したイベントがきっかけで更に仲良くなった人、声をかけられてコミュニティに馴染めるようになった人もいたんだろうなと自然と想像ができます。

やっちゃんさん、しげとさんは「やり残したことはない」「一生の友人だできた」と口を揃えて言っていました。限られた時間を自分らしく満喫できたと振り返れることこそ、豊かな経験の証なのかもしれません。

新しい人と出会ってみたいと思っている人がいたら、是非思い切って飛び込んでみてほしいです。今回ご紹介した、やっちゃんさんやしげとさんのように、一生物の出会いがあるかもしれません。

(取材・文章:林/写真:内田)