SOCIAL APARTMENT
INTERVIEW

“Third Place(サードプレイス)”としてのソーシャルアパートメント|ネイバーズ江坂

2025-08-31
“Third Place(サードプレイス)”としてのソーシャルアパートメント|ネイバーズ江坂

ソーシャルアパートメントは、ラウンジなどの充実したパブリックスペースが併設された交流型賃貸マンション。プライベートを確保しながら住人とのコミュニケーションを楽しめる新しい居住スタイルです。

そんなソーシャルアパートメントでの出会い、変化、成長を語る入居者インタビュー"Neighbors Stories(ネイバーズ ストーリーズ)"。今回は、ネイバーズ江坂にお住まいのモニカさんにお話を伺いしました。

彼女は来年度から社会人になる大学生。オーストラリアのブリスベンで生まれ育ち、高校生になるときに日本に移住してきた帰国子女でもあります。勉強にアルバイトと日々志高く持つ彼女がみつけたのは、Third Place(サードプレイス)としてのネイバーズ江坂。

ここでいう"Third Place(サードプレイス)"とは、家でも学校でも職場でもない“第3の居場所”のこと。「家でも、学校でもないこの場所が、どんな自分もニュートラルに受け入れてくれる」と語るモニカさんにお話をお伺いしてきました。


ESKインタビュー
ーモニカさん、まずは自己紹介からお願いします!

ネイバーズ江坂に住んでいるモニカです。今は大学4年生で、入居して1年半になります。オーストラリアのブリスベンという都市で生まれ育ち、高校生の時に日本に引っ越してきました。性格は、周りから明るくてパワフルだと言われることが多いです!7人姉弟の末っ子として育ったので、負けん気も強いかもしれません(笑)。

ー大学ではどんな分野を学ばれているのですか?

人類学やAI学、地政学や哲学など幅広く学んでいます。なかでも特に関心があるのはアジア太平洋諸国の地政学です。

私は生まれも育ちもオーストラリアですが、国籍は日本で、母は日本人、父は韓国にルーツを持ちながら日本で生まれ育った在日の韓国人です。小学5年生のときに母からその事実を聞かされ衝撃を受けました。そこから自分のバックグラウンドを知りたくて、アジアの地政学に興味を持つようになったんです。
ESKインタビュー4
こうした思いもあって、私はデュアルディグリー・プログラムという、日本の大学に在籍しながら海外大学の学位も取得できる制度を利用し、3年次にはオーストラリアで学び、それ以外は日本の大学で授業を受けていました。

ーソーシャルアパートメントに入居したのは、大学何年生のときでしたか?

オーストラリアから帰ってきた大学3年生のときでした。実は、昨年から就職活動に専念するために大学を休学していたんです。今年の10月から4年生として復学する予定です。

休学していた1年は就職活動と自己分析に費やし、自分の進みたいキャリアが明確になりました!4月から日本のIT企業で新卒として働く予定です。

「察するってなんだろう」が1杯のコーヒーで一変したESKインタビュー2

ーモニカさんは、日本に移り住んでカルチャーショックを受けたことはありますか?

大学に入ってから「周囲に合わせる」「空気を読む」という文化に戸惑いました。

オーストラリアでは「言葉にして主張することこそ正義」と思っていましたが、日本の大学やアルバイトで、主張しすぎると場の調和を乱すと知ったのは大きなカルチャーショックでした。

「空気を読む」とか「周りを察する」という言葉の意味は分かっていても、それまで机上の空論としてうまく理解できていなかったのかもしれません。言葉の意味を知っているのと、実際に体験するのとでは全く違いましたね。こちらが察するのではなく主張してほしいし、「空気を読むって何を読めば良いの?」と頭を抱えたこともありました。
ESKインタビュー3
ー学校で実際に「空気を読む」ことについては教えてくれませんもんね。

高校生の時は、インターナショナルスクールに通っていたので、特に戸惑いや葛藤はなく過ごしていたので、大学に入ってから結構悩みました。

でも、ネイバーズ江坂の友人がそっと差し出してくれたコーヒーで、その戸惑いが一変しました。私がラウンジで勉強に励んでいたときです。きっと邪魔しないように、でも息抜きしてほしいと思ってくれたんだと思うんです。何も言わずにそっと置いてくれたそのコーヒーが言葉よりも温かく、胸が一杯になりました。

ー頑張っているときの誰かのさり気ない優しさには涙が出そうになりますよね。

その優しさに圧倒されて、そうか。と気づきました。聞かないほうが相手への思いやりになり得ることも、言葉にせずとも状況をみることで優しさを差し出すこともできる。言葉にしないことは、沈黙や無関心ではなく、相手を尊重するための美学なんだと。気持ちがいっぱいになりました。

誰にも評価されない、等身大の自分でいれる場所に出会えた

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ーネイバーズ江坂のご友人たちには、抱えていた戸惑いや悩みを話したことはありますか?

カルチャーショックを改めて語ることはありませんでしたが、就活や人間関係の悩みは自然と打ち明けられるようになりました。もともと相談が得意ではなかった私を、江坂での暮らしが少しずつ変えてくれたのだと思います。

入居前は、日本人としてはオーストラリア人すぎて、オーストラリア人としては日本人すぎる、とアイデンティティのコンプレックスを抱えていました。そんな私を、江坂の友人たちは肩書や背景で判断せず、ひとりの人間として受け入れてくれたのです。この安心感が、自分を開いていく後押しになったのだと思います。

ESKインタビュー6

▲左:サプライズで誕生日パーティーをしたときの写真/右:初めて阪神の試合を観に行った時の写真

ーネイバーズ江坂のご友人から頂いたアドバイスで何か印象に残っている言葉はありますか?

進路に悩んでいたとき、友人から「歴史の話をしているモニカは楽しそう。それを仕事に活かせないかな?」と言われたことがありました。その言葉から自己分析を重ね、「自分の身近なところから偏見をなくしたい」というキャリアの軸が見えてきました。

ーご友人たちはモニカさんと同世代が多いのでしょうか?

全くそうではなく、20代前半から一回り以上年上の方までさまざまです。国籍もバラバラで、多様な視点に触れられます。悩みを相談するだけでなく、学生の私に仕事の相談をしてくれることもあって(笑)、ひとりの人間として見てもらえているのだと感じて嬉しくなりました。

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ー枠組みにとらわれずに人と繋がれるのは貴重な機会ですよね。

そうですね。私はずっと、何かの目標に向かって全力で走り、誰にも負けたくないと思ってきました。でも江坂では、「頑張っている私」でも「オーストラリア出身の私」でもない、等身大のモニカでいられます。評価やレッテル、年齢の枠に縛られない居場所が、私には必要だったのかもしれません。

ーコーヒーをそっと差し出してくれたご友人には、改めてお気持ちを伝えましたか?

実はまだなんです(笑)。なんだか照れくさくて。でも、近いうちにちゃんと伝えたいと思っています。

家でも、学校でもないわたしのThird Place(サードプレイス)

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ーモニカさんにとってソーシャルアパートメントを一言であらわすと、どんな場所ですか?

私にとって「Third place(サードプレイス/第3の場所)」という言葉がぴったりだと思います。常に走り続けている状態から開放されて、ゆっくり自分を見つめ直せる、安らぎの場所です。
何か悩みを抱えていたとしても、友達や家族にも評価されたくなくて話せない内容も、この環境では素直に話せます。評価されるのに疲れた時にこのコミュニティが私にとって捌け口になっているんですよね。きっと皆もそうなんじゃないかな。

就職活動、人間関係、恋愛など、年齢やバックグラウンドなど社会の枠組みを超えて、人と人が真面目に対話できる環境が私にとっての必要不可欠な場所になっています。

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▲フランス人の友人のフェアウェルパーティー

ー最後にソーシャルアパートメントに入居を検討している人へメッセージをお願いします!

入居を迷っている人たちは少なからず何か悩んでいて、状況を変えたいと思っていると思うんです。
そんな人達には、焦らずゆっくり考えてもいい、と伝えたいです。きっと未来の自分がちゃんと決断してくれます。そして、入居後の生活は可能性に溢れています。私のように価値観が覆る経験をする人もいるかもしれません。
入居を決断しようとしている人がいたら、是非その決断を信じて飛び込んでみてほしいです!


【編集後記】
年齢や肩書を超えて、同じ熱量で誰かと話せる時間は、一種の娯楽なのかもしれません。
筆者である私もソーシャルアパートメントに住んでいた経験があり、モニカさんの話を聞きながら「そういえば一番の思い出は何だっただろう」と振り返ってみました。真っ先に思い浮かんだのは夜のラウンジで、恋愛や仕事についてとりとめもない話を酒の肴に語り明かした時間だった。話の内容は不思議とほとんど覚えていないのに、互いの持論をぶつけ合って笑ったり共感した瞬間だけが記憶に残っているのです。きっとソーシャルアパートメントに住んでいなかったら出会っていなかったであろう人たちとそんな時間を過ごせたのは至福のひとときだったと今でも思います。
きっとモニカさんにとっても、ネイバーズ江坂はそんな場所で、常に「何者か」と評価されてきたと感じる人ほど、等身大の自分でいれる場所が必要なのかもしれません。
自分のアイデンティティに向き合い、葛藤すら糧にして自分の道を進もうとする彼女の姿に、素直に胸を打たれました。これからモニカさんがどのようにパワーアップするのか、とても楽しみです。

(取材・文:林/撮影:大城)