SOCIAL APARTMENT
INTERVIEW

清掃体験レポート|ハウスキーパー歴11年・魚地さんに学ぶソーシャルアパートメントの清掃術

2025-10-24
清掃体験レポート|ハウスキーパー歴11年・魚地さんに学ぶソーシャルアパートメントの清掃術

こんにちは。ソーシャルアパートメントの内覧を担当している橋本です。
ソーシャルアパートメントには様々な魅力があり、そのうちの一つとして挙げられるのが、”充実した共用スペース”。その一方で、「本当にきれいなのかな...」「清掃はどうなっているんだろう?」と不安になる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ハウスキーパーさん歴11年の魚地さんに教わりながら清掃を体験!実際に作業してみてわかった、ソーシャルアパートメントの清掃へのこだわりをお伝えします。


ソーシャルアパートメントの清掃について

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ハウスキーパーさんの清掃は週4日〜6日。それぞれの物件の広さや設備に合わせて毎週清掃に入っています。ラウンジだけでなく、キッチンやシャワーなど共用スペース全体を日々整えています。

一般的な賃貸やシェアハウスでは清掃を外部委託していることが多い一方で、ソーシャルアパートメントでは運営会社・グローバルエージェンツが自社で採用・研修を実施。ソーシャルアパートメントならではの清掃のこだわりを伝えることで、入居者さんの生活に寄り添った清掃をすることができます。

キッチンのお掃除を体験してみた。

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今回清掃の体験をしたのは、どの物件にも必ずある「キッチン」。

数ある共用スペースの中でも、入居歴やラウンジの利用頻度に関係なく、一番使われることが多い場所。料理が楽しくなるようにと広々としたシステムキッチンが導入されており、豪華な家電や調理器具、食器類まで一通り揃っています。

システムキッチンの台数は世帯数によって変わりますが、ソーシャルアパートメント新検見川では全部で7台のシステムキッチンを完備しています。

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今回レクチャーしてくれるのは、ハウスキーパー歴11年の魚地さん。
新検見川での清掃を担当するだけでなく、マネージャーとして新人ハウスキーパーの育成や、各物件を巡回して清掃クオリティをチェックする役割も担っています。

「まずはトイレに座ってみるんです」と語る魚地さん。清掃技術だけでなく、入居者さんの視点を大切にしているそうです。趣味は推し活とお茶目な一面も。

そんな大先輩・魚地さんに、今回はソーシャルアパートメントの清掃をレクチャーしていただきました!
魚地さんインタビュー記事はこちら


その1:まずは清掃準備

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橋本:魚地さん、ご指導よろしくお願いします!

魚地さん:
今日はキッチンの清掃を一緒にやってみましょう!ルーティンで毎日清掃している箇所、それから私がプラスアルファで取り組んでいる清潔さを保つ秘訣をお教えします。

橋本:
はい、厳しくご指導お願いします!
まずは掃除道具を用意しましたが...クロスの種類が多いですね。水拭き・乾拭き・素材別...色の違いはどういう意味があるのですか?

魚地さん:
1日の中で広範囲を清掃するので、衛生管理を徹底するために、清掃箇所によってスポンジやクロスを色分けしています。

キッチン用はブルー、トイレ用はピンク、その他はイエローと、など、色分けすることでうっかり間違い防止と、入居者さんに衛生面を配慮していることを安心してもらうために色分けしています。ように工夫しています。

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魚地さん:これは特にわたしが取り組んでいることですが、清掃をスタートする前に、まず調理器具や食器が定位置に戻っているかを確認します。

備品にはすべて「住所」があり、必ず元の場所に戻すようにしています。毎日続けることで、入居者さんも自然と同じようにしてくれるんですよ。

常に整理整頓されている状態も清潔感のひとつでもあるんですよ。私たちが大事にしている清掃美っていうんですかね(笑)。

橋本:
配慮がすごい...鍋蓋もが綺麗に整えられてますね。新検見川の物件はいつ来ても綺麗だなと感じているのは、埃や汚れがないことだけでなく、整理整頓も徹底されているからなんですね。

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魚地さん:
キッチンツール入れを整える際は、中まで毎日拭いています。内側と外側で別の色のクロスを使っているんですよ。

ちなみに、入居者さんが利用する食器用と台拭き用の布巾も分かりやすく2種類に別れています。見栄えが悪いのと、洗濯した時に劣化が早いのでタグもしっかり切っているんですよね。

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橋本:
そんなに細かいところまで気を配られているのですね。

魚地さん:
ハウスキーパーとして、入居者さんへのおもてなしの気持ちで私は取り組んでいますね(笑)。

その2:換気扇

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魚地さん:
換気扇も定期的に油汚れをチェックしています。表面、手袋を外して触ってみてください。

橋本:
すごい!!びっくりするくらいサラサラ...新品みたいですね!?

魚地さん:
みんな換気扇の掃除は大変だっていうけど、毎日拭き掃除していればこんなにきれいな状態を保てるんですよ。
綺麗を保つ秘訣は、数カ月に1度の大掃除ではなく、毎日の小さな積み重ねなんです。

その3:IHコンロ

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橋本:
コンロがIHなのはソーシャルアパートメントのこだわりなんですよね。

魚地さん:
そうですね。IHの方が使用後に清掃しやすく、汚れが残りにくいんです。入居者さんも気負いすることなく使った後はきれいな状態にされていますね。

私たちの日常清掃として、クレンザーでしっかりと汚れを落とし、最後は乾拭きで仕上げます。IHと調理台の境目の溝も、クロスを差し込むようにして拭いています。

橋本:
こんな細かいところまでお手入れしてるんですね。溝の掃除、意外と難しい...!

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魚地さん:
そして排気パネルも汚れていないか簡単に確認します。

橋本:
排気パネルがこんなにきれいな状態なのを見たことがないです!(笑)

その4:シンク

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魚地さん:
続いてシンクです。クレンザーとクロスを使って磨き上げ、排水溝もしっかり洗います。

泡立ちの少ないクレンザーを使うことで時間短縮になるんですよね。クレンザーでもしっかり綺麗になるので一石二鳥なんです。

こういった作業も毎日やっていると、油汚れの蓄積や詰まりを未然に防ぐことができるので、常に清潔な状態を保てるんです。何事も面倒くさがらず取り組むことが大事ですね。

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橋本:
たしかにこれだけ広くて台数の多いキッチンを時間内で綺麗に仕上げるには工夫が必要ですもんね。どの箇所も毎日の積み重ねがポイントなんですね。

魚地さん:
そしてここで、食器用洗剤やスポンジを元の住所に戻してあげます。排水口の蓋まで、向きが細かく決まっているんですよ。

次は、蛇口までピカピカになるようにすべて乾拭きします。水回りの拭き上げはカルキ予防にも繋がりますし、光るものは光らせると、より清潔感があると私は思うんです。

拭き上げの方向にもポイントがあって、下から上の順番でやっています。吹きそびれた水滴が垂れてこない工夫ですね。

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橋本:
洗うだけでなく、拭き上げもしているのですね!
向きにもこだわりがあるんですね!習慣になるまで忘れてしまいそうです...!

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橋本:
実践してみると、集中してだんまりしてしまいますね(笑)。

蛇口とシンクがいつもピカピカしているのは拭き上げてるからなんですね。
そして魚地さんの一連の流れがめちゃくちゃ早い...流石です!

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その5:トースターや電子レンジなどのキッチン家電

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魚地さん:
日々のルーティンとして、キッチン家電の拭き上げもしています。

キッチンに限らず共用部において、入居者さんが利用した後はご自身で綺麗な状態にするルールになっていますが、メンテナンスは定期的にハウスキーパーでしています。

例えばトースターはパンくずが溜まりやすいですし、その汚れって開けてみないと見えないんですよね。
魚焼きグリルも一緒で、食べカスが溜まりすぎると、引火してしまう危険性があるんです。日々の清掃でも簡単にチェックしています。

橋本:
見えるところはもちろん、見えないところにも気を配られているのですね。

魚地さん:
そうですね、そうした志を持って取り組む姿勢こそ、ソーシャルアパートメントのハウスキーパーらしさですね。
経験歴が長い私が実践することで、新検見川のハウスキーパーさんたちもその志を継承してくれているんです。

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橋本:
そしてキッチン1箇所といってもお手入れをする範囲が広いんですね。キッチンだけでもへとへとになってしまいました...

魚地さん:
そうなんです。限られた時間を如何に効率よく綺麗にするかが大事ですね。

新検見川の自慢があるのでお伝えしてもいいかしら(笑)。
実はこのゴミ箱、12年ものなんです。毎日拭き上げることでピカピカですし、匂いも気にならないんですよね。

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橋本:
12年!?めちゃくちゃ綺麗ですね、ゴミ箱って12年間使えるんですね...!

その6:キッチン床の掃除とモップ掛け

魚地さん:
システムキッチンと家電の清掃が終わったら、仕上げに掃除機とモップがけをしています。

橋本:
ここまで広いと掃除機がけだけでも一苦労ですね..いい運動になります!

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橋本:
キッチンを清掃するだけでもプロ意識と入居者さんへの気配りを感じました。
実際にレクチャーいただき、新検見川の清潔さが長年保たれているのは簡単なことではないと痛感しました...!

魚地さん、ありがとうございました!

魚地さん:
そう言っていただけて嬉しい限りです。
ハウスキーパーの私たちも、そういった率直なお褒めの言葉が活力になるんですよ。また明日からも張り切って頑張っちゃおうかしら。


【編集後記】
ハウスキーパーさんが日々清掃に励んでいる姿は、内覧で物件を訪れる際によく見かけていましたが、実際の業務内容を細かく教わったのは今回が初めてでした。
夏の猛暑日も水が冷たい冬の日も欠かさずこなしているプロ意識には頭が下がる思いです。魚地さんの、入居者さんへの思いやりと快適な生活を最優先にする徹底した姿勢に改めて感銘を受けました。

尊敬の念からレクチャー中は終始顔が真剣になってしまいました...(笑)。

ハウスキーパーさんの努力の積み重ねで保たれている「清潔感」を、ぜひ内覧でご体感ください!

(取材・文:橋本/撮影:林)