SOCIAL APARTMENT
INTERVIEW

【OBインタビュー】「ソーシャルアパートメントのような誰もが心地よく過ごせる空間を」元入居者が大阪にオープンした日本茶喫茶の原点(前編)

2026-07-24
【OBインタビュー】「ソーシャルアパートメントのような誰もが心地よく過ごせる空間を」元入居者が大阪にオープンした日本茶喫茶の原点(前編)

ソーシャルアパートメントは、従来型のお部屋に加えてラウンジなど充実したパブリックスペースが併設された交流型賃貸マンション。プライベートを保ちながら住人とのコミュニティを楽しめる、”世界が広がる”新しい居住スタイルです。

ソーシャルアパートメントで過ごす時間は、単なる居住経験に留まらず、その後の人生やキャリアの選択に大きな影響を与えることも少なくありません。今回お話を伺ったのは、かつて「WAVES日本橋浜町」で暮らしていた澤田さん。澤田さんはソーシャルアパートメントを退去後、大阪の住宅街に日本茶と和菓子をメインとしたカジュアルな空間「福まる喫茶」をオープンしました。

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▲2025年8月、大阪府大阪市にオープンした福まる喫茶

オープンから約1年。小学生からシニアまで、さらには遠方からのお客さんや障がいのある方も足を運ぶ人気店となった「福まる喫茶」のカウンターには、どこかソーシャルアパートメントのラウンジを傍彿とさせる、人と人との交流が生まれそうな空気が流れています。

「ソーシャルアパートメントでの暮らしが喫茶店作りに繋がった」と語る澤田さん。脱サラから独学での起業、そして「誰もが居心地よく過ごせる空間」を目指すようになった背景にある、ソーシャルアパートメント入居時代の思い出とそこで得た気づきについて伺いました。

肩書きのない自分でいられる安心感。転職を機に出会ったソーシャルアパートメントの心地よいコミュニティ

――まずは、澤田さんがソーシャルアパートメントに入居されたきっかけから教えてください。
澤田さん: 転職を機に都内で新しく住まいを探すことになったのがきっかけです。大阪から上京するので知り合いもいないため、住人と交流できる住まいを探していました。かといってプライベートが全くないシェアハウスは入居しにくい。そんなときにソーシャルアパートメントの存在を知り、個人の部屋はしっかり確保されつつ、一歩ラウンジに出れば誰かがいるという環境に惹かれて「WAVES日本橋浜町」への入居を決めました。

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▲WAVES日本橋浜町の共用部(ラウンジ)

――実際にソーシャルアパートメントでの暮らしを始めてみていかがでしたか?
澤田さん: 住まいとしての快適さはもちろんですが、自分自身のライフスタイルや考え方が大きく変わるきっかけになりました。ラウンジに行けばいつでも誰かと話せる安心感。会社と家の往復だけでは絶対に交わらなかったであろう人たちと、日常の延長線上で出会える環境は、想像以上に私の心を豊かにしてくれました。

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▲WAVES日本橋浜町の共用部(ルーフトップテラス)

――具体的にどのような交流があったのでしょうか。印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
澤田さん: 本当にユニークで多様な人ばかりでした。例えば、特定の株主優待で送られてきたものだけで、1年間を過ごすことに挑戦するような、自分の「好き」を突き詰めている面白い人に出会えたりして、毎日が新鮮でしたね。

その中で一番印象に残っているのは、言葉の壁を超えたコミュニケーションを経験したことです。物件には外国籍の入居者さんもたくさん暮らしていたのですが、あるとき英語が完璧に通じなくても、表情や身振り手振り、そして「伝えたい」というお互いの意図さえあれば、深いところで繋がり合えるんだということに気づいたんです。「言語がすべてではないんだ」という学びは、私の中で今も大切な宝物になっています。

――日常の中で、国籍や職業を超えた繋がりが自然と生まれるのがソーシャルアパートメントの魅力ですよね。
澤田さん: そうなんです。ソーシャルアパートメントの素晴らしいところって、相手の「肩書き」や「仕事内容」を誰も気にしないところだと思うんですよね。社会に出ると、どうしても“〇〇会社の澤田さん”として見られがちで、社会人としての殻をかぶってしまいがちです。

その一方、ソーシャルアパートメントではみんなが良い意味でフラット。仕事の話をするよりも、「今のその人」が何に興味があって、何を楽しんでいるのかという会話ができるんです。ありのままの自然体でいられる場所が家の中にあるというのは、ものすごくホッとしたなと今振り返っても思います。

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イベント企画で「楽しませる側」の喜びに目覚める。喫茶店の場づくりのきっかけに。

――ソーシャルアパートメント時代には、ご自身でイベントの企画もされていたと伺いました。
澤田さん: 私は元々何かを企画するタイプではないのですが、他の物件の入居者さんたちとも交流を深めたいなと思って、合同のクリスマスパーティーの企画・運営に携わらせてもらいました。ただ集まって飲むだけではなくて、みんなが自然と交流できるように、他の物件の入居者さんの企画者さんと話し合いを重ねて、「写真を5枚以上撮る」「ここにいる皆のLINEグループを作る」など、参加者にガチャガチャカプセルの中に入っているミッションをクリアしてもらうという演出を実施しました。

――その経験が、現在の「場づくり」にも活きているのでしょうか?
澤田さん: 間違いなく繋がっていますね。それまでの私は、誰かが作ってくれた楽しいイベントに乗っかる「参加者側」の人間だったんです。でも、ソーシャルアパートメントで仲間と一緒にゼロからイベントを作り上げて、参加してくれたみんなが楽しんでくれている姿を目の当たりにしたとき、私の中でも変化を感じました。

それに、ソーシャルアパートメントのコミュニティって、自分だけでは出会えない世界に出会わせてくれるんですよね。ラウンジでいろんな業界の人やユニークな価値観を持つ人と出会う中で、「身近にいる人がやっているのなら、自分もやってみようかな」と自然に思える。そういうお互いに良い影響を与え合う「場」の楽しさを知ったことが、今の喫茶店の空気感づくりにそのまま活きている気がします。

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「失敗しても、帰る場所がある」仲間たちの応援がくれた、起業への決断

――そこから脱サラをして、未経験から喫茶店を開業されるわけですが、大きな挑戦に不安はありませんでしたか?
澤田さん: もちろん、全くの未経験でしたし、経営や調理のスキルもこれからという状態だったので、不安がなかったと言えば嘘になります。でも、短期間でAIをフル活用したり、万博の日本茶フェアでお茶の先生と仲良くなって教えてもらったり、YouTubeで徹底的に独学したりして、とにかく必死でスキルを習得しました。その無謀とも言える挑戦を支えてくれたのが、やっぱりソーシャルアパートメントで出会った仲間たちだったんです。

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――仲間たちの存在が、精神的な支えになっていたのですね。
澤田さん: はい。ソーシャルアパートメントの仲間たちは、私が「お店をやるわぁ」と語ったとき、誰一人として否定しませんでした。「めちゃくちゃいいじゃん!」「面白いじゃん!」って、本気で応援してくれたんです。

この「自分の挑戦を応援してくれるコミュニティがある」という事実が、私にものすごく大きな安心感を与えてくれました。「もし失敗したとしても、その私をまた面白がって受け入れてくれる仲間がいる。だから挑戦してみよう」と思えたからこそ、会社を辞めて起業するという大きな決断を下すことができました。ソーシャルアパートメントの仲間たちが、私の挑戦を後押ししてくれたと思っています。お店の開業前にはクラウドファンディングも実施したんですが、その支援者一覧の中にはソーシャルアパートメントの暮らしで出会った人がたくさんいました。本当に嬉しかったです。

後編に続く👇
【OBインタビュー】「ソーシャルアパートメントのような誰もが心地よく過ごせる空間を」元入居者が大阪にオープンした日本茶喫茶の原点(後編)

(取材・執筆:Ichikawa / 撮影:Fukushima)