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年齢関係なくいろんな人と出会い、同じ時間を共有したというのが大きな財産です。

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年齢関係なくいろんな人と出会い、同じ時間を共有したというのが大きな財産です。

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ネイバーズストーリーシリーズ5回目の今回は初のOB、ソーシャルアパートメント宮前平(以下SA宮前平)に2015年3月まで3年間お住まい頂いていた、浜田雅一さん(42歳)です。

浜田さんはソーシャルアパートメント(以下SA)を卒業と同時にご自身で飲食店をオープンされたとのことで、自由が丘で経営されているTHE BEACH APARTMENTにてお話を伺いました。

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―浜田さん、お久しぶりです!早速ですが、浜田さんのこれまでの経歴を教えてください。

浜田さん:子供の頃から映画、読書、音楽に興味を持ちカルチャーを吸収することが好きで、そういった背景もあって、35歳までタワーレコード株式会社(それ以前はレコード会社等)で働いていました。
ふと自分自身の人生について考えた時に“このままで良いのか”と言う疑問を持ち、20代の頃に自分のバーだったり飲食店をやりたいと考えていたことを思い出したんですね。そこで「40歳で自分の飲食店を出す」と公言し、それに向けて退職しました。

その後3年間食材の商社で業界事情やマーケットを勉強しながら働き、ある程度の知見を得て再び前の勤め先に戻る事になったんですが、その時にプライベートをもっと充実させたいという思いで引越しを考えるようになりました。
一人暮らし歴は長かったのでシェアハウスという共同生活もいいかなと考えていて、そんな時にソーシャルアパートメントを見つけたんです。

当初は恵比寿の物件に興味があり問合せてみたんですが、残念ながら満室で、ちょうどオープンしたばかりのSA宮前平はどうですかと紹介されました。
職場からはちょっと遠いなと悩んだんですが、良い機会だからとりあえず内覧だけと思って行ってみたところ、圧倒的に雰囲気が良く、ライブラリやフィットネスルームがあり、また共用部にビリヤード台が設置されていることから趣味のビリヤードが毎日できると思い、その場で申し込んでしまいました。

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―ありがとうございます!
恵比寿を検討していたのに宮前平という選択って普通だったら有り得ない選択の仕方がSAらしいですよね。

浜田さん:そうですね。年齢的にどうなのかなという心配もありましたが、SAのwebサイトを閲覧していたら他の物件で40代の人のインタビュー記事を見つけて、こういう人も居るなら自分も大丈夫かなと思い入居することにしたんです。

今でも自分の人生の中でのターニングポイントと聞かれると、これが区切りとして何かが始まる瞬間だったのかなと思いますね。

―SAへの入居がターニングポイントだったんですね。入居前と後で生活の違いはありましたか?

浜田さん:入居する前は20代の頃からの同年代の仲間や会社の仲間と遊ぶことが比較的多かったんですが、SAでは年齢層やバックグラウンドなど含めコミュニティの違いを実感したので、ここでは年齢的に上であることから、みんなをリードして行く役割として率先して動くようになりました。

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浜田さん:共用部の使い方を注意したりなど、横の繋がりだけじゃなく縦の繋がりも意識し、若い子たちのケア役に回っていましたね。SAのコミュニティに入ったことで、責任感を持った在り方をしていたかなと思います。
あとはノリが良いメンバーが多いので、よくみんなを誘って飲んでました。

―みんなの兄貴的な立ち位置だったんですね。安心感のある浜田さんの存在があったからこそ、まとまりのあるコミュニティになったんじゃないかと思います。
SAから退去した後の違いは感じましたか?

浜田さん:退去したみんなは「やっぱり寂しい」と口を揃えて言っていましたが、僕の場合はお店を立ち上げて軌道に乗せなくちゃというのがあり、かなり忙しくしていたので、それを感じる暇もなかったんですよね。
それでも、「ただいま」と「おかえり」があった生活、そういった空間だったんだなと、ふと思い起こすことはありました。
今も本当に忙しくしているので、逆に今の自分がSAに居てもみんなとは前みたいな付き合い方はできなかったんじゃないかなと思っています。

―なるほど。ご自身にとって、お店を立ち上げる前のちょうど良いタイミングでSAを経験できたということですね。浜田さんのお店づくりについてとても興味深いのですが、お話を聞かせて頂けますか?

浜田さん:40歳で店を立ち上げると公言はしていたものの、実際にその歳が近づいてくると「まずいな、もうすぐで40歳になっちゃう」と思ったんですよね。
SA宮前平の初期メンバーには起業家や自営の人がわりといて、自然と彼らと親しくなってたんですが、自分より若い世代の人達が理念や目標を掲げて自身でそれらを社会に発信し形にしている姿をみて「自分もくすぶっていられない」という気持ちになりました。

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その時期くらいからSA宮前平のライブラリで、自分で事業をやっている人やこれから立ち上げたいという人が集まって定期的にミーティングを始めました。
2週間に1回開催し、それぞれの進捗を共有したり、お互いの事業構想について意見したりしていたんですが、同じ空間で話を聞いていた入居者の一人が、興味を持って声を掛けてくれてデザインやブランディングをお願いすることになり、それをきっかけに開業に向けてより具体的に進んでいきました。

出店の立地は自分にとって馴染みや関連があるエリアにしようと考えていました。
いろいろ考えた結果、母方の実家エリアでもあり、僕自身も以前住んでいたことのある世田谷区奥沢に決めました。

「人と人が出会う場所」というコンセプトで、SAの延長線上というか、影響を受けた部分が多くありましたね。

40歳でのオープンにこだわりがあったので、41歳になるまでの数ヶ月、急いで作業を進めていきました。
内装施工業者も宮前平メンバーに紹介してもらったり、ロゴマークも内装デザインも宮前平メンバーと一緒に考え、店内の壁の塗装もみんなに協力してもらい、何とか40歳でのオープンに漕ぎ着けました。本当は10日くらい過ぎちゃったんですけどね。
店舗アルバイトスタッフも宮前平メンバーにお願いしました。オープン作業に関わった人は全てSA宮前平のメンバーとその関係者で外部の人間はひとりもいません。外部の人間は不動産屋と大家ぐらいです。

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―SAの要素を取り入れてくださりありがとうございます!可能な箇所は入居者のみなさんだけで作り上げ、ここまで素敵なお店になったんですね!

浜田さん:実はみんなを巻き込もうと思うのに至ったエピソードがあって…。
2013年の夏のことなんですが、僕の友達が千葉県鴨川市でコテージの運営をし始めて、SAのみんなで千葉の海に行こうよとみんなに声を掛けたのが始まりで、とりあえず人を集めてみたら40人くらい集まっちゃったんです。マイクロバス送迎付きということもあり一体感みたいなものが拍車をかけたんじゃないかと思います。

結構な人数になったのでまとめるのが大変そうだなと思って、まずは会社で経理をやっている人にお金関係の管理者になってくれないかと打診したんです。参加費を徴収するのでその管理全般を。彼は快く引き受けてくれて、そうこうしてるうちにいろんなタスクが見えてきたんですね。
その時に思ったのが参加者約40人はみんなそれぞれ普段はプロフェッショナルの仕事があると。そのプロの仕事をみんなのために役立てたら、こんなステキなことはないんじゃないかと。

まずは大枠として各部門を設置しました。
経理などの管理部門の経験がある人達には「総務経理部」に、飲食業の経験ある人達には「飲食部」としてバーベキューや朝食の食材仕入管理全般を任せ、広告代理店/イベント関係の人には海で行うゲーム等を企画する「レクリエーション/イベント部」。
デザインの仕事をしている人や写真や映像編集ができる人には「クリエイティブ部」に入ってもらい缶バッヂやしおり作成、写真撮影、動画編集を依頼し、その他にもハイパーレスキュー隊員もいたので彼には保健レスキュー全般を、という感じでそれぞれに役割をお願いしたんですよね。

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各部門の上には管理職経験がある人にマネージャーになってもらい部の予算や管理なりTo Doの進捗共有や調整をマネージャー同士でしてもらいました。
僕は営業職やマネジメント、プロマネ的なことを仕事で経験していたので、また言い出しっぺであることからこのイベント全体の統括責任者みたいな立ち位置となり、同時にコテージ側との交渉等も対応しました。

部門やマネージャーというと会社的な上下関係をイメージされるかもしれませんが、みんなのために自分たちができることをやるという意識の方が強かったので、いわゆる会社的な上下関係はなかったですね。
みんながそれぞれ自分の出来ることを懸命に行い、お互いを尊重し合うという経験ができ、みんなで何かを作り上げることの面白さを実感できたイベントでした。

当時このイベントのスケジュールが被った音楽フェスイベント「サマソニ」に対抗して、「SAMソニ」(SA宮前平でSAM)と名付けました(笑)。
ちなみにこのイベントは翌年の2014年にも実施しました。僕が退去した後の2015年も、今年2016年の夏も同地にて継続して開催したようです。

-浜田さんご自身の勢いや統率力があるからこそ、良い意味でみんなも巻き込まれていったんでしょうね!
それぞれ自分の役割を持って受け身ではなく能動的に取り組めたからこその楽しさがありそうです。お話を聞くだけで面白そうなイベントですね。

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―非常に素晴らしい経験をされているなと感じていますが、お話は飛んで浜田さんご自身のことをもう少し聞かせてください。座右の銘はなんですか?

浜田さん:「人には添うてみよ」という言葉を昔から父に言われたのが鮮明な記憶として残っていて、それを大切にしています。

人には自分にはない価値観や知見など年齢関係なくその人なりの人生経験があるので、それぞれ学ぶことが多いなと思っているのですが、この仕事をするようになってから特にいろんなお客さんから毎晩の様に面白い話を聞けるので、有り難いなと感じています。
自由が丘/奥沢という土地柄もあってお客さんには経営者やフリーランスの方なども多く、経営やいろんな業界のことを直接聞けて学べて、こんなに良い商売はないなと思っています(笑)。

SAでも父から言われた言葉を体現して、得られたものが多かったなと感じています。
年齢や先入観関係なく自分が楽しみたいというオープンな気持ちを持って行けば、みんなきっとウェルカムだし、そこでの学びは多くあると思います。本当に楽しい3年間でした。

―実際、浜田さんは同じ目線に立ってくださり、とても親近感のあるお話の仕方をされますよね!
これまでインタビューを受けて下さる方々はいつもSAでの影響したことなどお話下さるんですが、家というリラックスした空間を共にするので、ハードルが高くない状態で深い話に入りやすいのかも。

浜田さん:一緒に住んでいると、その人のやっていることやバックグラウンドに興味を持っていく様になるので、直に影響を受けますね。
年齢を重ねていくうちにだんだんと自分の経験だけで物事を見てしまいがちなんですが、38歳でSAに入ったことで、実は若い人からも学ばせてもらい、影響されるというのは新鮮な経験で、視野が広がりましたね。

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浜田さん:昔からビジネス書を読むことが好きでしたが、ただ“読む”よりもリアリティを持って生の声が“聞ける”という事が重要だなと感じます。
両者の成長速度はぜんぜん違うと思いますし、SAでは雪だるま式に知見がどんどん広がっていきました。本当はもう一度住みたいくらいです。

―ありがとうございます!“本を読む”よりも“当人と話す”方が、世界の広がるスピードが速いということですね。双方向に意見し合えるので、実りも多いと思います。
それでは、浜田さんの原動力とは何ですか?

浜田:なんでしょうね…。
「愛」ですかね(笑)。他者とのこの時間と空間を、より良くさせたい、アップデートさせたいという想いで動いているのかなと思います。
そのために自分ができることを考えて動いている感じですね。ちょっと話が大きいですが…(笑)。

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―時間・空間をアップデートさせるって、とっても新しい表現ですね!「愛」というのは、非常に浜田さんらしいなと思います。
最後の質問になりますが、浜田さんにとってのSAの価値とは何でしたか?

浜田さん:やはり人を通じて自分が成長できたというのが僕にとってのSAの価値でしたね。
年齢関係なくいろんな人と出会い、同じ時間を共有したというのが大きな財産だなと感じています。

未だにSAで出会ったみんなとの関係性は続いていて、常連さんの実家の空き家問題をSA宮前平の子が解決するきっかけを作ってくれたりとか、ここで生まれた出会いもどんどんと広がっています。

―38歳という平均年齢よりも上の年代で入居された浜田さんですが、「人に添うてみよ」という言葉通り、人から学ぶ姿勢や柔軟さがあったからこそ、ご自身にとっての成長があったんでしょうね。

浜田さんは現在結婚されて11月にお子さんが生まれるそうで、また一歩次のステージに進むため、THE BEACH APARTMENTは2016年9月末日で閉店される事となりました。
これからはご自身の夢がご家族に対しての夢に変わって行き、またさらに次のステージへと「愛」を原動力に進まれて行かれるのだと思います。

浜田さん、愛と漢気の溢れるお話、ありがとうございました!

■SAMのみなさんが毎年御用達の団体貸切セルフ旅館「館詰め鴨川」
http://kanzumekamogawa.com/

 

▼こちらから他の方のストーリーもご覧頂けます。
【ネイバーズストーリー】ソーシャルアパートメントを体験した人たちのストーリー

(Text by YOSHIDA)


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