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世界を旅する壁画アーティスト”Cami & Fran”×ソーシャルアパートメント

2025-09-04
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世界を旅する壁画アーティスト”Cami & Fran”×ソーシャルアパートメント

ソーシャルアパートメントは、従来型の賃貸住宅に加えて、ラウンジなどの充実した「共用スペース」が併設された交流型賃貸マンション。プライベートを確保しながら住人とのコミュニティを楽しめる、”世界が広がる”新しい居住スタイルです。

充実した共用部は、ただ豪華な施設が利用できるというだけではなく、人と人とが自然と繋がれるような場としても機能しています。

そんな共用部を、より鮮やかでインスピレーションあふれる空間へとアップデートするアーティストコラボプロジェクトが始動しました

第1弾アーティストコラボプロジェクトは、世界を旅する”Cami&Fran”(カミアンドフラン)のお二人。この記事では、お二人のアートスタイルや作品に込めた思い、完成した作品をご紹介します。

制作中の動画はこちらからチェック!


第1弾のコラボは、世界を旅する“Cami&Fran”

MNHアーティストコラボ

“Cami&Fran”のお二人。左がカミラさん、右がフランシスコさん

ソーシャルアパートメントの共用部を、より鮮やかでインスピレーションあふれる空間へと進化させる。そんな想いから始まったのが、新たな取り組みであるアーティストコラボプロジェクトです。

アーティストが実際にソーシャルアパートメントに滞在し、空間や入居者とのふれあいから得たインスピレーションを、共用部の一部にアートとして表現する。単なる装飾ではなく、そこに住む人や訪れる人の感性を刺激し、新たなコミュニケーションのきっかけになるようなアートを目指しています。

記念すべき第1弾は、世界を旅するアーティストユニット"Cami & Fran"のお二人。アルゼンチン出身のカミラさんとフランシスコさんは、旅先で出会った風景や人々との交流をヒントに、各地で壁画アートを手がけてきました。

今回のプロジェクトでも、数日間にわたりソーシャルアパートメントに滞在し、実際に入居者と挨拶を交わしながら、空間の雰囲気を肌で感じた上で制作に臨みました。

舞台は、144世帯が集う「小さな街」ーネイバーズ武蔵中原

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武蔵小杉駅の隣駅にあるネイバーズ武蔵中原は、144世帯が集う小さな「街」をコンセプトにしたソーシャルアパートメント。街にあるような施設が一つの建物の中に集約しています。

広い調理台や最新の調理家電で料理を楽しめる開放感のあるラウンジ、超高画質のプロジェクター、150インチのスクリーンなど本格的なシアタールーム、ダンスやヨガなどに適した鏡張りのスタジオスペース、作業に集中できる工夫が施されたワーキングラウンジ、お酒を片手にダーツやビリヤードが楽しめるバーラウンジ、そして音楽演奏に没頭できるミュージックルーム。
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豪華な共用部の中でも、アートが施されたのはミュージックルーム。

1人でギターの練習がしたい時、2人で歌のセッションがしたい時など、自宅にいながら音楽に没頭できる少人数向けの防音室。同じソーシャルアパートメントで出会った音楽演奏好きの仲間と一つの音楽を奏でる、なんてことも起こり得る空間です。
実際に、楽器演奏が趣味の人たちが一緒にセッションをする、バンドを組んでイベントに参加するという機会もあるようです。

[参考記事]
入居者で作り上げた夏の大型イベント「Social Summer Outing 2024」
入居者の「好きや得意」を発信するCultural Fairイベント
何気ないひとことがきっかけにバンドを結成。音楽祭レポート

Cami&Franにインタビュー

MNHアーティストコラボ4

ー日本へようこそ!初めての日本はどうですか?
カミラさん:ありがとうございます!日本には一度訪れてみたかったので、嬉しいです。

フランシスコさん:僕は、彼女に出会うまで絵を描いたことはありませんでした。旅先で彼女と出会い、アートの世界に入りました。
MNHアーティストコラボ制作中
ーアートを始めたきっかけは?
カミラさん:私は父も絵を描くアーティストだったので、幼い頃からアートが身近なものとして育ちました。絵を描いた時の一番古い記憶はたぶん4歳。紙に色んな色の絵の具を使いながら線や丸を描いたのを覚えています。大学でもアートを学んでいました。

フランシスコさん:僕は、彼女に出会うまで絵を描いたことはありませんでした。旅先で彼女と出会い、アートの世界に入りました。
MNHアーティストコラボ制作中2
ー旅をしながらアート作品を描く暮らしはいつから?
カミラさん:2018年のペルーからスタートしました。訪れた土地の自然や人々に触れると、想像もしなかった驚きや発見があり、気づけばこの暮らし方をつづけていました。

フランシスコさん:2018年に彼女に出会い、彼女のアートや生き方に影響を受けて、パートナーとして一緒に旅をするようになりました。

ー作品をつくる上で、お二人の役割は?
フランシスコさん:彼女はデザインや色味を考えるアーティスト、私がサポート役です。彼女がデザインの大枠を描いて、私がそれに対して色を加えたり、線を描いたりしています。

カミラさん:彼は、色の塗り方も含め、描きたい世界観を体現してくれるとても頼もしいパートナーです。元々は私一人でアートを制作していましたが、今となっては彼なしで作品を完成するのは考えられません。
MNHアーティストコラボ制作中3
ー旅をしながらアートを制作するライフスタイルの醍醐味は?
カミラさん:訪れる場所に何かを残せることです。
その土地の雰囲気や人の温かみをアートとして表現することによって、私達がそこにいた軌跡にもなりますし、そのアートは、その地で出会った人々に対する感謝の気持ちも込められています。どの国に訪れても、沢山の人達に喜んでくれたので、気づいたら20カ国もの国を訪れていました。

フランシスコさん:その場所の人たちと出会えるのもこの暮らし方の醍醐味でもあります。アートの制作をしていると、通りがかった人や近くに住んでいる人が興味を持って話しかけてくれるんです。頻繁に会えなくても、ずっと友達でいられるような人にでも出会え、この暮らし方だからこそ出会えた素敵な人達がたくさんいます。
その人達に会いに、またその国へ帰ることもあります。
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ー今回の作品に込めた思いは?
カミラさん:今この場所で音楽を奏でている様子が生きて伝わるような作品にしました。私たちは旅やアートを通じて色んな場所や人に出会い、そのどれもが忘れられない思い出です。ソーシャルアパートメントに実際に足を踏み入れてみて、きっとこの場所でも人と人との出会いで素敵なものが生み出されているのではと感じました。スペースが広くても、コミュニケーションをとる人たちが、この場所に温かさを加えていると感じ、それをデザインや色味にも落とし込んでいます。
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写真右:ミュージックルームのビフォー/写真左:アフター

ー今後も旅とアートは続けていく予定?
カミラさん:もちろん続けていきます!アートを描くことはずっと続けていくつもりですし、まだ行ったことない国にも行ってみたいです。でも、常に移動し続けるスタイルは体力も必要で、時に消耗もします。それでも、やっぱり私たちはこの旅のスタイルが大好きなんです。

フランシスコさん:このライフスタイルはとても刺激的ですが、常に移動をし続けるので体力も必要です。故郷のアルゼンチンにも時々帰りたくなるときもあるので、安定した拠点を持ちながら、これからも旅を続けていきたいと思っています!
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【編集後記】
完成した作品を見てまず感じたのは、「今にも奏でている音楽の音色が聴こえてきそうな絵」だということ。トランペットを吹く男性、チェロを奏でる男性、サックスを演奏する女性。描かれている3人のキャラクターは、それぞれが自分の音に集中していて、まさに“今この瞬間”に没頭しています。

普段の生活では、スマホやSNSで常に情報が飛び交い、目の前のことに集中するのが難しくなりがちです。だからこそ、このアートが届けてくれる「今ここにいる時間」の感覚が、とても印象的でした。

旅をしながら、目の前に広がる景色や、その場所でしかない出会いを重ねてきたCami & Franだからこそ描けたアートなのではないでしょうか。新しくなったミュージックルームが、これからも住人同士のセッションや創作のインスピレーションになることを願っています。

次はどんな空間に、どんなアートが生まれるのか。第2弾も、今から楽しみです。

MNHアーティストコラボサムネイル
[Cami & Fran]
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(文・取材:林/撮影:庄司、内田)